データズームイン
医療費削減は「受診抑制」が最も効果
2021年9月15日号
新型コロナウイルスの流行に翻弄された20年度。現在、大都市では度重なる緊急事態宣言に慣れてしまったが、安倍晋三前首相が行った20年4~5月に1回目の緊急事態宣言では、未知のウイルスへの恐れから、それぞれが自粛を徹底していた。現在では信じられない部類に入ったが、この宣言下での新型コロナの1日あたり新規陽性者数は東京都ですら4月17日の206人が最大だった。 一方、1回目の宣言下、重症化すれば治療はほぼ手探りの対応を余儀なくされ、医療現場の緊張感は極限まで高まっていた。施設内でクラスターが発生すれば、その施設の存続が危ぶまれるほどの感覚だった。感染を恐れた患者は医療機関の受診を控えた。その結果、患者が来ない医療機関の収益が悪化、医療関係団体はその惨状の改善を厚生労働省に求めていた。 そんな20年度の医療費はどうだったのか。厚生労働省がまとめた医療保険医療費...
新型コロナウイルスの流行に翻弄された20年度。現在、大都市では度重なる緊急事態宣言に慣れてしまったが、安倍晋三前首相が行った20年4~5月に1回目の緊急事態宣言では、未知のウイルスへの恐れから、それぞれが自粛を徹底していた。現在では信じられない部類に入ったが、この宣言下での新型コロナの1日あたり新規陽性者数は東京都ですら4月17日の206人が最大だった。 一方、1回目の宣言下、重症化すれば治療はほぼ手探りの対応を余儀なくされ、医療現場の緊張感は極限まで高まっていた。施設内でクラスターが発生すれば、その施設の存続が危ぶまれるほどの感覚だった。感染を恐れた患者は医療機関の受診を控えた。その結果、患者が来ない医療機関の収益が悪化、医療関係団体はその惨状の改善を厚生労働省に求めていた。 そんな20年度の医療費はどうだったのか。厚生労働省がまとめた医療保険医療費の
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