医薬経済オンライン

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やはり制御できない国策薬「アビガン」

「絶対にあってはならない」妊娠の可能性のある患者に投与

2021年10月1日号

なぜ放置しているのか  一度走り出してしまった列車は、大事故を起こすまで止まることはできないのか。  新型コロナウイルス感染拡大の不安が日本中を襲った20年2月、一度は忘れ去られていた抗ウイルス薬「アビガン」が、突如として脚光を浴びた。安倍晋三首相(当時)が、会見で有望な候補薬としてアビガンを名指ししたのだ。胎児に影響を及ぼす「催奇形性」のリスクがあるために、これまで腫れもの扱いされてきた薬にもかかわらず、である。  その後は、国を挙げてアビガンへの期待を膨らませるばかり。承認前にもかかわらず、増産や備蓄に100億円規模の予算が投入される異例の事態となった。厚労省は「なぜアビガンを早く承認しないのか」という世間のサンドバッグと化した。  あれから1年半。アビガンは未だに適応追加できるだけの結果が出... なぜ放置しているのか  一度走り出してしまった列車は、大事故を起こすまで止まることはできないのか。  新型コロナウイルス感染拡大の不安が日本中を襲った20年2月、一度は忘れ去られていた抗ウイルス薬「アビガン」が、突如として脚光を浴びた。安倍晋三首相(当時)が、会見で有望な候補薬としてアビガンを名指ししたのだ。胎児に影響を及ぼす「催奇形性」のリスクがあるために、これまで腫れもの扱いされてきた薬にもかかわらず、である。  その後は、国を挙げてアビガンへの期待を膨らませるばかり。承認前にもかかわらず、増産や備蓄に100億円規模の予算が投入される異例の事態となった。厚労省は「なぜアビガンを早く承認しないのか」という世間のサンドバッグと化した。  あれから1年半。アビガンは未だに適応追加できるだけの結果が出せ

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