医薬経済オンライン

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抗がん剤まで「出荷調整」で極まる惨状

「過去に経験はない」、アブラキサン供給停止の見込み

2021年10月1日号

 医療現場にとっては青天の霹靂だった。  大鵬薬品は8月18日、医療関係者向けに、抗がん剤「アブラキサン点滴静注100㎎」の一時供給停止を案内した。海外生産拠点の米アブラキシスバイオサイエンスが製造工程に関する定期的な検証を行ったところ「再評価が必要」と判断した。公表時点で、同剤は10月中旬頃の国内在庫消尽を見込んでいた。  しかし、約1ヵ月後の9月17日、大鵬は「11月中旬頃まで供給可能なメドがついた」と更新。米ブリストル・マイヤーズスクイブの協力による海外在庫の調整により、国内での供給可能期間が延長した。それでも、11月中旬以降の供給については「未定」のままとなっている。  臨床現場でアブラキサンはどのような治療に使用されているのか。同剤は人血清アルブミンにパクリタキセルを結合させ、ナノ粒子化した製剤。...  医療現場にとっては青天の霹靂だった。  大鵬薬品は8月18日、医療関係者向けに、抗がん剤「アブラキサン点滴静注100㎎」の一時供給停止を案内した。海外生産拠点の米アブラキシスバイオサイエンスが製造工程に関する定期的な検証を行ったところ「再評価が必要」と判断した。公表時点で、同剤は10月中旬頃の国内在庫消尽を見込んでいた。  しかし、約1ヵ月後の9月17日、大鵬は「11月中旬頃まで供給可能なメドがついた」と更新。米ブリストル・マイヤーズスクイブの協力による海外在庫の調整により、国内での供給可能期間が延長した。それでも、11月中旬以降の供給については「未定」のままとなっている。  臨床現場でアブラキサンはどのような治療に使用されているのか。同剤は人血清アルブミンにパクリタキセルを結合させ、ナノ粒子化した製剤。国内

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