原点回帰をめざす久光製薬の「足枷」
市場関係者の心が離れて3年
2021年10月1日号
サロンパスに命運を賭ける
「ミスター・サロンパス」と呼ばれた久光製薬の中興の祖、中冨正義氏が亡くなってから、この11月でちょうど10年が経つ。孫の一榮氏が率いるいまの久光の経営を、草葉の陰からどんなに気を揉んで見つめていることだろう。
大枚を叩いてオフィシャルパートナー契約を結んだ東京五輪・パラリンピックが、うたかたの盛り上がりで終わったこと。あるいは、「サロンパスホット」の製造過程で医薬品医療機器法に抵触する省令違反があり、鳥栖工場が8日間の業務停止処分を受けたことなどは、「遺憾」な事象ではあるとはいえ、極論すれば一過性の問題である。
より深刻で根深いのは久光という会社から、成長を期待させるタネも、安心を保障するプロダクツも、医療や社会を変えようとするビジョンも、すっかり見当たらなくなったということ...
サロンパスに命運を賭ける
「ミスター・サロンパス」と呼ばれた久光製薬の中興の祖、中冨正義氏が亡くなってから、この11月でちょうど10年が経つ。孫の一榮氏が率いるいまの久光の経営を、草葉の陰からどんなに気を揉んで見つめていることだろう。
大枚を叩いてオフィシャルパートナー契約を結んだ東京五輪・パラリンピックが、うたかたの盛り上がりで終わったこと。あるいは、「サロンパスホット」の製造過程で医薬品医療機器法に抵触する省令違反があり、鳥栖工場が8日間の業務停止処分を受けたことなどは、「遺憾」な事象ではあるとはいえ、極論すれば一過性の問題である。
より深刻で根深いのは久光という会社から、成長を期待させるタネも、安心を保障するプロダクツも、医療や社会を変えようとするビジョンも、すっかり見当たらなくなったということのほ
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