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医工連携

安くて自然な色の歯の補強液

医工連携の実践者53 仁科勇太 岡山大学研究教授

2021年10月1日号

 私たちの歯は、硬く丈夫なエナメル質が表面を覆い、その内側に柔らかく弱い象牙質がある。けがやむし歯でエナメル質が失われたり、歯茎に隠れていたエナメル質のない根元が歯周病などで露出したりすると、その部分でむし歯が急速に進行する。さらに象牙質には内部の神経まで刺激が届く細い穴(象牙細管)も開いているため、冷水や歯磨きなどの刺激で痛みを感じるようになる。知覚過敏だ。  8020運動の成功などにより多くの歯を残す高齢者も増えた昨今、歯の根元に露出した象牙質の保護は、地味ながら健康寿命延伸に大きな意味を持つ。  象牙質を保護する方法として、液状の補強材を塗ることによるコーティングがあり、根面むし歯や知覚過敏を防ぐことができる。ただし古くから販売されてきた補強材のフッ化ジアミン銀は、補強できた部分が黒く染まって醜くなる...  私たちの歯は、硬く丈夫なエナメル質が表面を覆い、その内側に柔らかく弱い象牙質がある。けがやむし歯でエナメル質が失われたり、歯茎に隠れていたエナメル質のない根元が歯周病などで露出したりすると、その部分でむし歯が急速に進行する。さらに象牙質には内部の神経まで刺激が届く細い穴(象牙細管)も開いているため、冷水や歯磨きなどの刺激で痛みを感じるようになる。知覚過敏だ。  8020運動の成功などにより多くの歯を残す高齢者も増えた昨今、歯の根元に露出した象牙質の保護は、地味ながら健康寿命延伸に大きな意味を持つ。  象牙質を保護する方法として、液状の補強材を塗ることによるコーティングがあり、根面むし歯や知覚過敏を防ぐことができる。ただし古くから販売されてきた補強材のフッ化ジアミン銀は、補強できた部分が黒く染まって醜くなるた

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