薬価算定組織の議事録開示で生じた波紋
「生々しいやりとり」も、マスキングに課題
2021年10月1日号
「日本ではもう適応の拡大はしないよみたいな、着物の下に鎧が見える。メーカーの供給意欲や開発のインセンティブが失われるのは困るが、そこを聞いてしまうとその論点で皆押してくる。言葉は悪いが、若干脅迫じみたことを言ってくるのもいかがなものか」
これは薬価算定を担う「薬価算定組織」の委員が、MSDの抗PD-1抗体「キイトルーダ」の市場拡大再算定に関する議論の際に発言した内容だ。かなり強い表現で批判的にコメントしている。
厚生労働省は9月、薬価算定組織の議事録の公開に踏み切った。
政府の行政改革推進本部が20年11月の政策点検「行政事業レビュー」で、薬価算定組織などの情報開示が不十分と指摘。それを踏まえて、厚労省は委員名簿や議事録の公開を決めた。委員名簿は21年1月にホームページで公開していたが、議事録について...
「日本ではもう適応の拡大はしないよみたいな、着物の下に鎧が見える。メーカーの供給意欲や開発のインセンティブが失われるのは困るが、そこを聞いてしまうとその論点で皆押してくる。言葉は悪いが、若干脅迫じみたことを言ってくるのもいかがなものか」
これは薬価算定を担う「薬価算定組織」の委員が、MSDの抗PD-1抗体「キイトルーダ」の市場拡大再算定に関する議論の際に発言した内容だ。かなり強い表現で批判的にコメントしている。
厚生労働省は9月、薬価算定組織の議事録の公開に踏み切った。
政府の行政改革推進本部が20年11月の政策点検「行政事業レビュー」で、薬価算定組織などの情報開示が不十分と指摘。それを踏まえて、厚労省は委員名簿や議事録の公開を決めた。委員名簿は21年1月にホームページで公開していたが、議事録については
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