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評伝 カタリン・カリコ(Katalin kalikó) 激動の人生とその軌跡−mRNAワクチンが人類を救う−

恐ろしいほどのセールスパーソン

評伝 カタリン・カリコ 第2回

吉成 河法吏

2021年10月1日号

【あらすじ】ハンガリー生まれの生化学者カタリン・カリコ博士は、19年12月に中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスパンデミックの激流から人類を救うことになった、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンという世界にまだ存在しなかったジャンルで新型コロナワクチンを開発した立役者である。  21年9月24日、米国・ニューヨークのラスカー財団は、米国で最も権威ある医学賞とされる「ラスカー賞」の臨床医学分野の受賞者に、ドイツ・ビオンテック上級副社長のカタリン・カリコ博士と米国・ペンシルベニア大学のドリュー・ワイズマン教授を選んだ。  受賞理由は、有効率の高い新型コロナワクチンの迅速な開発を可能にしたmRNAの修飾に基づく新規な治療技術を発見したことだ。  カリコ博士の半世紀以上の人生は、必ずしも平坦な道のりではない。彼女の人生を振り返るこ... 【あらすじ】ハンガリー生まれの生化学者カタリン・カリコ博士は、19年12月に中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスパンデミックの激流から人類を救うことになった、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンという世界にまだ存在しなかったジャンルで新型コロナワクチンを開発した立役者である。  21年9月24日、米国・ニューヨークのラスカー財団は、米国で最も権威ある医学賞とされる「ラスカー賞」の臨床医学分野の受賞者に、ドイツ・ビオンテック上級副社長のカタリン・カリコ博士と米国・ペンシルベニア大学のドリュー・ワイズマン教授を選んだ。  受賞理由は、有効率の高い新型コロナワクチンの迅速な開発を可能にしたmRNAの修飾に基づく新規な治療技術を発見したことだ。  カリコ博士の半世紀以上の人生は、必ずしも平坦な道のりではない。彼女の人生を振り返ることは

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