「地方軽視」孕む岸田新内閣の「健康危機管理」
官邸一強・東京一極化を加速する「開成閥」
神戸市議会議員・元国会議員政策担当秘書 岡田裕二
2021年10月15日号
「自治体の皆様にはご負担をおかけいたします」
第100代首相として首班指名を受けた10月4日、最初の記者会見に臨んだ岸田文雄首相は、14日に衆院解散、19日公示、31日投開票という前例のない過密な選挙日程を公表し、過度な負担がかかる全国の自治体に対し陳謝した。
しかし、自民党総裁選では地方票のほとんどを河野太郎氏に奪われた岸田氏の、地方自治や地方分権に関する姿勢は、未知数の部分が多い。というのも、岸田首相がこれまで政府で経てきたキャリアは外相や防衛相、宇宙開発担当相など、あまり内政にかかわらない職責が目立つからだ。
そんななか、岸田政権の目玉のひとつとして注目されているのが、公衆衛生上の危機発生時に、国・地方を通じた強い司令塔機能を有する「健康危機管理庁(仮称)」の創設と、「臨床医療」「疫学調査」「基礎研究」を...
「自治体の皆様にはご負担をおかけいたします」
第100代首相として首班指名を受けた10月4日、最初の記者会見に臨んだ岸田文雄首相は、14日に衆院解散、19日公示、31日投開票という前例のない過密な選挙日程を公表し、過度な負担がかかる全国の自治体に対し陳謝した。
しかし、自民党総裁選では地方票のほとんどを河野太郎氏に奪われた岸田氏の、地方自治や地方分権に関する姿勢は、未知数の部分が多い。というのも、岸田首相がこれまで政府で経てきたキャリアは外相や防衛相、宇宙開発担当相など、あまり内政にかかわらない職責が目立つからだ。
そんななか、岸田政権の目玉のひとつとして注目されているのが、公衆衛生上の危機発生時に、国・地方を通じた強い司令塔機能を有する「健康危機管理庁(仮称)」の創設と、「臨床医療」「疫学調査」「基礎研究」を一
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