医工連携
効率よく細胞へ物質導入
医工連携の実践者54 三宅丈雄 早稲田大学教授
2021年10月15日号
細胞を体外で加工・培養してから体内へ戻して疾病の治療に役立てようと狙う細胞治療関連の市場は年々拡大を続け、間もなく1兆円に達すると見られている。施す加工は、細胞内の機能を改変するために核酸やタンパク質を送り込むのが一般的だ。
細胞内に物質を送り込む手法として、細胞本来の取り込み能を使うウイルスベクター法と数Vの電圧で細胞膜を物理的に突破させるエレクトロポーション法が実用化されている。しかし、前者は時間がかかる上に送り込めるものに多くの制限がある。後者は細胞が死んでしまったり予定外の電気シグナルが入ってしまったりする。
これらの課題を克服し、わずか数分で細胞内へタンパク質を確率84%、細胞生存率98.5%と歩留まり高く送り込める電動ナノ注射器を開発した、との論文が9月の『Small Science』誌に掲載された。
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細胞を体外で加工・培養してから体内へ戻して疾病の治療に役立てようと狙う細胞治療関連の市場は年々拡大を続け、間もなく1兆円に達すると見られている。施す加工は、細胞内の機能を改変するために核酸やタンパク質を送り込むのが一般的だ。
細胞内に物質を送り込む手法として、細胞本来の取り込み能を使うウイルスベクター法と数Vの電圧で細胞膜を物理的に突破させるエレクトロポーション法が実用化されている。しかし、前者は時間がかかる上に送り込めるものに多くの制限がある。後者は細胞が死んでしまったり予定外の電気シグナルが入ってしまったりする。
これらの課題を克服し、わずか数分で細胞内へタンパク質を確率84%、細胞生存率98.5%と歩留まり高く送り込める電動ナノ注射器を開発した、との論文が9月の『Small Science』誌に掲載された。
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