製薬企業の次世代経営戦略
サイエンスの「解」はひとつではない—いまこそ社会と研究者の対話を(後編)
SDGs(Sustainable Development Goals)とソーシャルコミュニケーションの体得 第19回
2021年10月15日号
【これまで】変革期にある製薬企業に、拡大成長と公益性を両立した事業創出が求められるなか、SDGsを後押しに、社会との対話であるソーシャルコミュニケーションが有効な武器になると伝えてきた。10月1日号に続き、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議議員や経済協力開発機構(OECD)科学技術産業局次長などを務め、国内外の自然科学研究の潮流や政策に詳しい原山優子・国立研究開発法人理化学研究所理事に話を聞いた。研究者と市民の対話の重要性などは、オープンイノベーションを模索する製薬企業にとってヒントになる。
——日本でも、新型コロナウイルス禍初期は「科学者なら答えを知っているはず」「なぜ科学者の意見が分かれるのか」と責めるような国民の声があったり、いまも真偽不明の情報や噂・デマなどがSNSなどで大きく拡散されたりしています。専門家と一般...
【これまで】変革期にある製薬企業に、拡大成長と公益性を両立した事業創出が求められるなか、SDGsを後押しに、社会との対話であるソーシャルコミュニケーションが有効な武器になると伝えてきた。10月1日号に続き、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議議員や経済協力開発機構(OECD)科学技術産業局次長などを務め、国内外の自然科学研究の潮流や政策に詳しい原山優子・国立研究開発法人理化学研究所理事に話を聞いた。研究者と市民の対話の重要性などは、オープンイノベーションを模索する製薬企業にとってヒントになる。
——日本でも、新型コロナウイルス禍初期は「科学者なら答えを知っているはず」「なぜ科学者の意見が分かれるのか」と責めるような国民の声があったり、いまも真偽不明の情報や噂・デマなどがSNSなどで大きく拡散されたりしています。専門家と一般市民
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