INTERVIEW
財団法人が新型コロナワクチンを開発する「意義」
インタビュー・次世代ワクチン開発研究部門 竹河志郎部門長 必要なのは「長く使ってもらえる」こと
2021年10月15日号
87年前に大阪大学の「大学発ベンチャー」として立ち上がった一般財団法人阪大微生物病研究会(BIKEN財団)。ポリオや麻しんのワクチンの国産化を実現し、世界初の水痘ワクチンの開発に成功した実績を持つ老舗ワクチンメーカーだ。新型コロナウイルスワクチンも20年3月から開発に着手。「日本で長く使ってもらえるワクチン」をめざすという。次世代ワクチン開発研究部門の竹河志郎部門長に聞いた。
——開発中のワクチンは。
竹河 2つ候補があり、最優先で開発を進めているのが弱毒生ワクチンだ。世の中で広く使われ、安全性が高いワクチンのひとつと考えている。細胞性免疫の誘導や免疫の持続の観点でも実績があり、変異株に対する効果も期待でき、有力候補と見ている。
——投与経路は。
竹河 経鼻投与をめざしている。新型コ...
87年前に大阪大学の「大学発ベンチャー」として立ち上がった一般財団法人阪大微生物病研究会(BIKEN財団)。ポリオや麻しんのワクチンの国産化を実現し、世界初の水痘ワクチンの開発に成功した実績を持つ老舗ワクチンメーカーだ。新型コロナウイルスワクチンも20年3月から開発に着手。「日本で長く使ってもらえるワクチン」をめざすという。次世代ワクチン開発研究部門の竹河志郎部門長に聞いた。
——開発中のワクチンは。
竹河 2つ候補があり、最優先で開発を進めているのが弱毒生ワクチンだ。世の中で広く使われ、安全性が高いワクチンのひとつと考えている。細胞性免疫の誘導や免疫の持続の観点でも実績があり、変異株に対する効果も期待でき、有力候補と見ている。
——投与経路は。
竹河 経鼻投与をめざしている。新型コロ
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