医薬経済オンライン

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変革期迎えた中国医薬品業界

抗がん剤の使用規制

第54回 全土に波及するか懸念膨らむ

シード・プランニング 沈友敏

2021年10月15日号

 21年上半期、中国では革新的新薬42製品が承認された。そのうちの12製品は抗がん剤だ。近年、優先承認審査制度の恩恵を受けて、多くの革新的な抗がん剤が承認されている。また、価格交渉を通じて高額な抗がん剤も医療保険医薬品リストに収載されるようになった。製薬企業には、ありがたい話に違いない。だが、現実は厳しい。  今回は、抗がん剤の使用規制について取り上げてみたい。  国家衛生健康委員会(日本の厚生労働省に当たる省庁)が20年12月28日に公表した「抗悪性腫瘍薬の臨床応用管理法」(管理法)は、21年3月1日に施行された。これまで抗がん剤に対する使用規制について、さまざまな通知や意見書が発出されたが、法規が定められたのは初めて。  管理法では、抗がん剤を使用する際、安全性や有効性、経済性を遵守しなければならないとしている。また...  21年上半期、中国では革新的新薬42製品が承認された。そのうちの12製品は抗がん剤だ。近年、優先承認審査制度の恩恵を受けて、多くの革新的な抗がん剤が承認されている。また、価格交渉を通じて高額な抗がん剤も医療保険医薬品リストに収載されるようになった。製薬企業には、ありがたい話に違いない。だが、現実は厳しい。  今回は、抗がん剤の使用規制について取り上げてみたい。  国家衛生健康委員会(日本の厚生労働省に当たる省庁)が20年12月28日に公表した「抗悪性腫瘍薬の臨床応用管理法」(管理法)は、21年3月1日に施行された。これまで抗がん剤に対する使用規制について、さまざまな通知や意見書が発出されたが、法規が定められたのは初めて。  管理法では、抗がん剤を使用する際、安全性や有効性、経済性を遵守しなければならないとしている。また、

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