医薬経済オンライン

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激動の時代の製薬企業 その戦略と事業価値

日本化薬 がん領域に特化の独自性が強み

「すきま発想」で経営推進

2021年10月15日号

日本化薬(東京都北区の研究所)  日本化薬はユニークな企業だ。国内で最初にダイナマイトを製造した企業であることから、株式市場の愛称は「ダイナマイト」。次に手掛けたのが医薬で、これが現在も主力事業のひとつとなっている。さらに染料、農薬、樹脂と事業を拡大してきたが、化学領域ではあっても事業の脈絡はない。しかも手掛けた製品は本道を歩むものではなかった。本道ではないから大手が手を出さない。コーポレートスローガンとして掲げている「世界的なすきま発想」による事業拡大だった。現状でもこのユニークさは経営に生きている。  現在の事業セグメントは「機能化学品」「医薬品」「セイフティシステムズ」の3事業が主力。この3事業で現在の時代ニーズである情報通信、医療、省エネ、安全をターゲットにした製品を展開し存在感を高めている。すきま発想が... 日本化薬(東京都北区の研究所)  日本化薬はユニークな企業だ。国内で最初にダイナマイトを製造した企業であることから、株式市場の愛称は「ダイナマイト」。次に手掛けたのが医薬で、これが現在も主力事業のひとつとなっている。さらに染料、農薬、樹脂と事業を拡大してきたが、化学領域ではあっても事業の脈絡はない。しかも手掛けた製品は本道を歩むものではなかった。本道ではないから大手が手を出さない。コーポレートスローガンとして掲げている「世界的なすきま発想」による事業拡大だった。現状でもこのユニークさは経営に生きている。  現在の事業セグメントは「機能化学品」「医薬品」「セイフティシステムズ」の3事業が主力。この3事業で現在の時代ニーズである情報通信、医療、省エネ、安全をターゲットにした製品を展開し存在感を高めている。すきま発想がもた

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