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業界展望

国内最強の感染症メーカーから世界へ飛躍できるか

第5回 塩野義製薬

クレディ・スイス証券株式会社株式調査部ディレクター 酒井文義

2021年11月1日号

塩野義製薬の大阪・摂津工場 「抗生物質といえば塩野義製薬」という時代を知る人は年々少なくなっているのではないだろうか。現在の塩野義はHIVなどの感染症領域と、うつ病や疼痛などの中枢神経系領域を主力とする。高脂血症治療剤「クレストール」と抗うつ剤・疼痛治療薬「サインバルタ」は一世を風靡したブランド品であり、抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」やOTC薬のビタミン製剤「ポポンS」と鎮痛剤「セデス」なども塩野義らしさを感じる製品だ。  現在の塩野義の収益柱は抗HIV薬フランチャイズ(製品名「テビケイ」「トリーメク」「ジャルカ」「ドバト」「カベヌバ」)である。国内ではHIV治療薬の市場は大きくないため塩野義のHIV治療への貢献度は過小評価されているが、塩野義のHIVへの取り組みがなければHIVというエピデミックの鎮静化にはさらなる時間を要したは... 塩野義製薬の大阪・摂津工場 「抗生物質といえば塩野義製薬」という時代を知る人は年々少なくなっているのではないだろうか。現在の塩野義はHIVなどの感染症領域と、うつ病や疼痛などの中枢神経系領域を主力とする。高脂血症治療剤「クレストール」と抗うつ剤・疼痛治療薬「サインバルタ」は一世を風靡したブランド品であり、抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」やOTC薬のビタミン製剤「ポポンS」と鎮痛剤「セデス」なども塩野義らしさを感じる製品だ。  現在の塩野義の収益柱は抗HIV薬フランチャイズ(製品名「テビケイ」「トリーメク」「ジャルカ」「ドバト」「カベヌバ」)である。国内ではHIV治療薬の市場は大きくないため塩野義のHIV治療への貢献度は過小評価されているが、塩野義のHIVへの取り組みがなければHIVというエピデミックの鎮静化にはさらなる時間を要したはずで

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