風雪に耐え「中堅の星」となった日本新薬
調子の上がらない大手を尻目に好調経営
2021年11月1日号
「名は体を表す」ということわざは、こと、国内製薬業界においては親和性が薄そうだ。「大日本」と名乗った会社は、住友グループに併呑されて来春にはその名前も消滅する。「明日を照らす」とイキった会社は、発足から15年を経ても業界トップの座を奪えず佇んでいる(ちなみに06年の売上高が107億ドルだった米アマゾンは、20年には売上高が3860億ドルへと成長した)。
そして「世界の」という形容詞を特異的に好む業界首位の会社は、M&Aを重ねてグローバル市場に橋頭堡を築くことには成功した。しかしそれも束の間、期待していた新薬が相次いで開発中止に追い込まれた結果、地歩の維持に黄色信号が灯る状況に追い込まれている。俄に、自分たちの企業活動はSDGs(持続可能な開発目標)の考え方と合致するものだなどと“ポエム”を語り始めたあたりに、自称「グローバルな研究開...
「名は体を表す」ということわざは、こと、国内製薬業界においては親和性が薄そうだ。「大日本」と名乗った会社は、住友グループに併呑されて来春にはその名前も消滅する。「明日を照らす」とイキった会社は、発足から15年を経ても業界トップの座を奪えず佇んでいる(ちなみに06年の売上高が107億ドルだった米アマゾンは、20年には売上高が3860億ドルへと成長した)。
そして「世界の」という形容詞を特異的に好む業界首位の会社は、M&Aを重ねてグローバル市場に橋頭堡を築くことには成功した。しかしそれも束の間、期待していた新薬が相次いで開発中止に追い込まれた結果、地歩の維持に黄色信号が灯る状況に追い込まれている。俄に、自分たちの企業活動はSDGs(持続可能な開発目標)の考え方と合致するものだなどと“ポエム”を語り始めたあたりに、自称「グローバルな研究開発
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