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医工連携

皮膚に1週間貼れる電極

医工連携の実践者55 横田知之 東京大学准教授

2021年11月1日号

 心臓に隠れた異常を、医療機関内の検査だけで探し当てるのは難しい。日常生活を送りながら少なくとも24時間、できれば数日単位で心電図を連続計測することが望ましい。そのためにホルター心電図計がある。ただ、器械を携帯しながら生活するのは不自由だし、ゲルの電極を貼った皮膚もかぶれる。しかもゲルは乾燥して計測精度が落ちてくるため、24時間を超えて測りたいなら、医療機関へ連日同じ時間帯に行って電極を交換しなければならない。  こうした課題の突破口となりそうな論文が9月、『アメリカ科学アカデミー紀要(PNAS)』誌に掲載された。接着剤なしで皮膚に強く貼り付く極薄・超軽量かつ強靭な電極を開発し、人体に1週間貼り続けて心電図を精度高く計測することに成功した、というものだ。  電極は、ジメチルポリシロキサン(シリコーン)を数層のポリ...  心臓に隠れた異常を、医療機関内の検査だけで探し当てるのは難しい。日常生活を送りながら少なくとも24時間、できれば数日単位で心電図を連続計測することが望ましい。そのためにホルター心電図計がある。ただ、器械を携帯しながら生活するのは不自由だし、ゲルの電極を貼った皮膚もかぶれる。しかもゲルは乾燥して計測精度が落ちてくるため、24時間を超えて測りたいなら、医療機関へ連日同じ時間帯に行って電極を交換しなければならない。  こうした課題の突破口となりそうな論文が9月、『アメリカ科学アカデミー紀要(PNAS)』誌に掲載された。接着剤なしで皮膚に強く貼り付く極薄・超軽量かつ強靭な電極を開発し、人体に1週間貼り続けて心電図を精度高く計測することに成功した、というものだ。  電極は、ジメチルポリシロキサン(シリコーン)を数層のポリウ

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