医薬経済オンライン

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上昌広の日本医療の診立て

非常時に鮮明となる病院経営者の「力量」

第14回 コロナ禍で「貢献」できなかった JCHOの本質的問題

医療ガバナンス研究所理事長

2021年11月1日号

 医療ガバナンス研究所には、多くの若手医師や医学生がインターンを希望してやってくる。彼らから進路の相談を受けることもある。私は、2つのポイントを挙げている。それは、指導者の力量と病院の経営状態だ。  前者は言うまでもない。その象徴が福島県相馬市だ。10月13日、相馬市は、新型コロナウイルスワクチン接種を終えた相馬市民500人から採血し、中和活性を測定した結果を発表した。中和活性は、2回目接種から30日未満で2024AU/㎖、30〜90日で753AU/㎖、90日以上で106AU/㎖と急速に低下していた。このことは、イスラエルなど海外との報告も一致し、日本での追加接種の必要性を示唆した。  内科医で全国市長会会長を務める立谷秀清・相馬市長は、この結果をもって政府と交渉。政府は当初、1月中に予定していた追加接種の開始を12月初頭に繰り上げた。 ...  医療ガバナンス研究所には、多くの若手医師や医学生がインターンを希望してやってくる。彼らから進路の相談を受けることもある。私は、2つのポイントを挙げている。それは、指導者の力量と病院の経営状態だ。  前者は言うまでもない。その象徴が福島県相馬市だ。10月13日、相馬市は、新型コロナウイルスワクチン接種を終えた相馬市民500人から採血し、中和活性を測定した結果を発表した。中和活性は、2回目接種から30日未満で2024AU/㎖、30〜90日で753AU/㎖、90日以上で106AU/㎖と急速に低下していた。このことは、イスラエルなど海外との報告も一致し、日本での追加接種の必要性を示唆した。  内科医で全国市長会会長を務める立谷秀清・相馬市長は、この結果をもって政府と交渉。政府は当初、1月中に予定していた追加接種の開始を12月初頭に繰り上げた。

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