囁かれていた「公取委の狙いは国病機構」
医薬品卸がまたも談合疑惑の舞台に
2021年11月15日号
九州エリアの国病機構事務所が入る九州がんセンター
「またか」なのか「そうだろうねぇ」なのか。厚生労働省所管の独立行政法人の医薬品入札で、医薬品卸に独占禁止法違反の疑いが浮上した。医療・医薬品業界関係者の感想は大別すれば2種類だ。前者の「またか」の思いは一般人の感覚に近く、医薬品卸との取引から関係の薄い部署に勤務する製薬企業社員である。後者の「そうだろうねぇ」は医薬品卸を担当する製薬企業社員や病院や調剤薬局などで医薬品購入と価格交渉を行う担当者の感想だ。後者の感覚は「いつどこで起きてもおかしくない」という業界の長年の取引慣行から発されるものである。つまり、常に談合と隣り合わせにあることを意味する。
医薬品入札のモデル
医薬品業界に再び激震が走ったのは11月9日。公正取引委員会はアステム、メディパルホールデ...
九州エリアの国病機構事務所が入る九州がんセンター
「またか」なのか「そうだろうねぇ」なのか。厚生労働省所管の独立行政法人の医薬品入札で、医薬品卸に独占禁止法違反の疑いが浮上した。医療・医薬品業界関係者の感想は大別すれば2種類だ。前者の「またか」の思いは一般人の感覚に近く、医薬品卸との取引から関係の薄い部署に勤務する製薬企業社員である。後者の「そうだろうねぇ」は医薬品卸を担当する製薬企業社員や病院や調剤薬局などで医薬品購入と価格交渉を行う担当者の感想だ。後者の感覚は「いつどこで起きてもおかしくない」という業界の長年の取引慣行から発されるものである。つまり、常に談合と隣り合わせにあることを意味する。
医薬品入札のモデル
医薬品業界に再び激震が走ったのは11月9日。公正取引委員会はアステム、メディパルホールディ
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