「好調」第一三共の死角は宿痾の組織風土
ADC上昇機運で業界再編の「勝ち組」と言われるが
2021年11月15日号
高転びを防ぐことが重要
10月12日、東京・内幸町の帝国ホテルで開かれた第一三共元会長・故森田清氏の「お別れの会」には、昼過ぎから降り出したにわか雨にもかかわらず、700人近い追悼者が訪れた。アステラス製薬の誕生を号砲に「業界再編」の嵐が沸き起こるなか、出身の旧第一製薬を“持参金”に三共との経営統合を曲がりなりにも成し遂げ、初代会長を経て相談役に退いた後も、長きにわたって同社内に影響力を持った人物であった。
故人の遺功を偲ぶセレモニーは、第一三共の主催によって行われたが、会場を訪れた業界関係者の証言によれば、喪主が森田家ということもあり、会社側、なかんずく旧三共の出身である眞鍋淳社長CEOはどことなく、居心地悪げな雰囲気を醸し出していたという。
第一三共という会社に際立つ経営トップの「たすき掛け人事」と、そ...
高転びを防ぐことが重要
10月12日、東京・内幸町の帝国ホテルで開かれた第一三共元会長・故森田清氏の「お別れの会」には、昼過ぎから降り出したにわか雨にもかかわらず、700人近い追悼者が訪れた。アステラス製薬の誕生を号砲に「業界再編」の嵐が沸き起こるなか、出身の旧第一製薬を“持参金”に三共との経営統合を曲がりなりにも成し遂げ、初代会長を経て相談役に退いた後も、長きにわたって同社内に影響力を持った人物であった。
故人の遺功を偲ぶセレモニーは、第一三共の主催によって行われたが、会場を訪れた業界関係者の証言によれば、喪主が森田家ということもあり、会社側、なかんずく旧三共の出身である眞鍋淳社長CEOはどことなく、居心地悪げな雰囲気を醸し出していたという。
第一三共という会社に際立つ経営トップの「たすき掛け人事」と、その
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