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林檎の南限、蜜柑の北限―石岡市に見る地域医療問題―

地域医療構想から見えてきた需給ギャップ

第3回

フリーライター・早川幸子

2021年11月15日号

 前回(10月1日号)は、石岡市の病院再編問題にも深く関わる国の地域医療構想の概要を確認した。14年6月に成立した医療介護総合確保推進法によって医療法が改正され、地域医療構想は都道府県の医療計画の一部として策定されることになった。15年度から構想づくりのための作業がスタートし、17年3月までにすべての県の構想が完成。石岡市のある茨城県は、16年12月に地域医療構想を発表し、18年4月に改定された第7次医療計画として運用を始めている。そこで、今回は茨城県の地域医療構想で明らかになった病床の需給ギャップを見ていきたい。  地域医療構想は、病床数に着目した医療政策だ。都道府県は、国が示した医療需要のデータをもとに、団塊の世代が75歳以上になる25年の病床の必要量を高度急性期、急性期、回復期、慢性期の4つの医療区分ごとに推計。医療機関からあがってくる「病床機...  前回(10月1日号)は、石岡市の病院再編問題にも深く関わる国の地域医療構想の概要を確認した。14年6月に成立した医療介護総合確保推進法によって医療法が改正され、地域医療構想は都道府県の医療計画の一部として策定されることになった。15年度から構想づくりのための作業がスタートし、17年3月までにすべての県の構想が完成。石岡市のある茨城県は、16年12月に地域医療構想を発表し、18年4月に改定された第7次医療計画として運用を始めている。そこで、今回は茨城県の地域医療構想で明らかになった病床の需給ギャップを見ていきたい。  地域医療構想は、病床数に着目した医療政策だ。都道府県は、国が示した医療需要のデータをもとに、団塊の世代が75歳以上になる25年の病床の必要量を高度急性期、急性期、回復期、慢性期の4つの医療区分ごとに推計。医療機関からあがってくる「病床機能

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