医薬経済オンライン

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製薬企業の次世代経営戦略

社会貢献と企業成長を両立させる、サラヤのBOPビジネスの挑戦(後編)

SDGs(Sustainable Development Goals)とソーシャルコミュニケーションの体得 第20回

熊田梨恵

2021年11月15日号

【これまで】変革期にある製薬企業に、拡大成長と公益性を両立した事業創出が求められるなか、SDGsを後押しに、社会との対話であるソーシャルコミュニケーションが有効な武器になると、総論や有識者の意見、企業や地域の活動で伝えてきた。前回は国内大手衛生用品メーカーのサラヤがアフリカ・ウガンダで手洗い普及啓発活動とアルコール消毒剤事業の2軸で始めたソーシャルビジネスの内容やソーシャルコミュニケーション活動を紹介した。今回は成功のカギとなった要素や、広がる事業展開をお伝えする。  1952年創業のサラヤは、戦後の劣悪な衛生環境下の日本で流行していた赤痢の感染拡大を防ぐために殺菌剤を加えた液状石けん「シャボネット」開発を契機に、主に工場や学校などBtoB向けの衛生用品メーカーに成長した企業だ。シャボネットのヒットには、同時販売したディスペンサーの存在... 【これまで】変革期にある製薬企業に、拡大成長と公益性を両立した事業創出が求められるなか、SDGsを後押しに、社会との対話であるソーシャルコミュニケーションが有効な武器になると、総論や有識者の意見、企業や地域の活動で伝えてきた。前回は国内大手衛生用品メーカーのサラヤがアフリカ・ウガンダで手洗い普及啓発活動とアルコール消毒剤事業の2軸で始めたソーシャルビジネスの内容やソーシャルコミュニケーション活動を紹介した。今回は成功のカギとなった要素や、広がる事業展開をお伝えする。  1952年創業のサラヤは、戦後の劣悪な衛生環境下の日本で流行していた赤痢の感染拡大を防ぐために殺菌剤を加えた液状石けん「シャボネット」開発を契機に、主に工場や学校などBtoB向けの衛生用品メーカーに成長した企業だ。シャボネットのヒットには、同時販売したディスペンサーの存在が大

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