評伝 カタリン・カリコ(Katalin kalikó) 激動の人生とその軌跡−mRNAワクチンが人類を救う−
成否を分けた技術
評伝 カタリン・カリコ 第5回
吉成 河法吏
2021年11月15日号
【あらすじ】ハンガリー生まれの生化学者カタリン・カリコ博士は、メッセンジャーRNA(mRNA)から新型コロナワクチンを開発した立役者である。
カリコ博士の半世紀以上の人生は、必ずしも平坦な道のりではない。彼女の人生を眺めることは、今後の日本の科学界にとって重要な道標となる。本連載では、その時代史・科学史とともに、カリコ博士の歴史を振り返る。今回は同氏の功績を紹介する。
生化学・免疫学の基礎
遺伝子の本体は、DNA(デオキシリボ核酸)かRNA(リボ核酸)である。RNAは、リボースとリン酸、塩基から構成され、核酸塩基としてアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(U)を有する。RNAは、伝令RNA(メッセンジャーRNA、mRNA)、運搬RNA(トランスファーRNA、tRNA)、リボソームRNA(rRNA)などがある。RNAは通常1本の鎖状に連なるポ...
【あらすじ】ハンガリー生まれの生化学者カタリン・カリコ博士は、メッセンジャーRNA(mRNA)から新型コロナワクチンを開発した立役者である。
カリコ博士の半世紀以上の人生は、必ずしも平坦な道のりではない。彼女の人生を眺めることは、今後の日本の科学界にとって重要な道標となる。本連載では、その時代史・科学史とともに、カリコ博士の歴史を振り返る。今回は同氏の功績を紹介する。
生化学・免疫学の基礎
遺伝子の本体は、DNA(デオキシリボ核酸)かRNA(リボ核酸)である。RNAは、リボースとリン酸、塩基から構成され、核酸塩基としてアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(U)を有する。RNAは、伝令RNA(メッセンジャーRNA、mRNA)、運搬RNA(トランスファーRNA、tRNA)、リボソームRNA(rRNA)などがある。RNAは通常1本の鎖状に連なるポリヌ
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