医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

「R&D比率20%超」の時代に対応せよ

第176回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2021年11月15日号

 ノバルティスは10月29日、米国で「タシグナ」後継の慢性骨髄性白血病(CML)治療薬として、初のSTAMP阻害剤「センブリクス」(アシミニブ)の承認を得た。慢性期CMLの3次治療では迅速承認だが、T315I変異のあるCMLでは初の治療薬として正式承認された。同社は19年にPIK3CA変異の乳がん薬「ピクレイ」(アルペリシブ)、20年にMET遺伝子エクソン14スキッピング変異の非小細胞肺がん薬「タブレクタ」と毎年新クラスの抗がん剤の承認を得ている。第2四半期決算発表時の抗がん剤のパイプライン数は73だったが、3Q決算では78に増えており、申請中も3から6に増えた。開発プロジェクトは順調に進んでいると言える。 原価率と販管費率を削減  抗がん剤の世界最大手であるロシュは、日本でも発売された「ポライビー」や「ロズリートレク」などの新しい抗がん剤はまだあまり伸びていない...  ノバルティスは10月29日、米国で「タシグナ」後継の慢性骨髄性白血病(CML)治療薬として、初のSTAMP阻害剤「センブリクス」(アシミニブ)の承認を得た。慢性期CMLの3次治療では迅速承認だが、T315I変異のあるCMLでは初の治療薬として正式承認された。同社は19年にPIK3CA変異の乳がん薬「ピクレイ」(アルペリシブ)、20年にMET遺伝子エクソン14スキッピング変異の非小細胞肺がん薬「タブレクタ」と毎年新クラスの抗がん剤の承認を得ている。第2四半期決算発表時の抗がん剤のパイプライン数は73だったが、3Q決算では78に増えており、申請中も3から6に増えた。開発プロジェクトは順調に進んでいると言える。 原価率と販管費率を削減  抗がん剤の世界最大手であるロシュは、日本でも発売された「ポライビー」や「ロズリートレク」などの新しい抗がん剤はまだあまり伸びていないが

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