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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

コロナ禍における皮膚科

第99回 注目を集める乾癬治療薬の実際

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2021年11月15日号

 皮膚科がカバーする領域は外用剤を中心とした疾患や多汗症、円形脱毛症、帯状疱疹などがあるが、やや地味な診療科というイメージがある。新型コロナウイルス禍でマスク湿疹が増加し、口元のかゆみや湿疹の患者が増加している。  とくにここ2〜3年で乾癬やアトピー性皮膚炎に対する画期的な新薬が市場導入されている。その反面、高額治療薬や長期の投与期間なども課題として出現してきた。今回は乾癬治療薬の実態と現場の状況をお伝えしたい。  日本の乾癬患者数は40万〜50万人と言われており、食生活の欧米化に伴って患者数は増加傾向にある。乾癬は何らかの炎症で皮膚の新しい細胞に変わっていく期間が通常より短いため、皮膚が肥厚したり、赤くなったり剥がれ落ちる症状が出てくる。最近は乾癬であることをカミングアウトした芸能人もいるが、他人にその苦しみをわかって...  皮膚科がカバーする領域は外用剤を中心とした疾患や多汗症、円形脱毛症、帯状疱疹などがあるが、やや地味な診療科というイメージがある。新型コロナウイルス禍でマスク湿疹が増加し、口元のかゆみや湿疹の患者が増加している。  とくにここ2〜3年で乾癬やアトピー性皮膚炎に対する画期的な新薬が市場導入されている。その反面、高額治療薬や長期の投与期間なども課題として出現してきた。今回は乾癬治療薬の実態と現場の状況をお伝えしたい。  日本の乾癬患者数は40万〜50万人と言われており、食生活の欧米化に伴って患者数は増加傾向にある。乾癬は何らかの炎症で皮膚の新しい細胞に変わっていく期間が通常より短いため、皮膚が肥厚したり、赤くなったり剥がれ落ちる症状が出てくる。最近は乾癬であることをカミングアウトした芸能人もいるが、他人にその苦しみをわかってもら

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