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エンディングノート

治療方法は選ばせてほしい【堀田 力】

「謝りたいことは?」で浮かんだ死刑囚

ライター・奈良林和子

2021年11月15日号

堀田力 さわやか福祉財団会長・弁護士  57歳で退官後、ボランティアの世界に入ったのはなぜかとよく聞かれますが、突然の方向転換ではなくて検事をしていた頃から考えていたことです。  事件を担当して犯罪者と向き合っていくなかで、「どうして、罪を犯すのか」「どのような生き方をすれば犯罪をせずに人生を送ることができるのか」と考えるようになりました。罪を犯すということは、その人が歪んでしまっているわけです。その歪みを正すのに刑罰はある程度の力はあるけども、皆が真っ当に自分を活かすことができる社会であれば、ほとんどの犯罪を起こさないですんだのではないかと思うようになったんです。  それと、1972年から3年間、在アメリカ日本国大使館に一等書記官として勤務していたときに、ボランティア活動をすることが日常になっている地... 堀田力 さわやか福祉財団会長・弁護士  57歳で退官後、ボランティアの世界に入ったのはなぜかとよく聞かれますが、突然の方向転換ではなくて検事をしていた頃から考えていたことです。  事件を担当して犯罪者と向き合っていくなかで、「どうして、罪を犯すのか」「どのような生き方をすれば犯罪をせずに人生を送ることができるのか」と考えるようになりました。罪を犯すということは、その人が歪んでしまっているわけです。その歪みを正すのに刑罰はある程度の力はあるけども、皆が真っ当に自分を活かすことができる社会であれば、ほとんどの犯罪を起こさないですんだのではないかと思うようになったんです。  それと、1972年から3年間、在アメリカ日本国大使館に一等書記官として勤務していたときに、ボランティア活動をすることが日常になっている地域の

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