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臨床研究と患者の人権

第1シリーズ③ プロトコール違反の治験薬投与

ジャーナリスト 出河雅彦

2021年11月15日号

 愛知県がんセンターで行われた抗がん剤「254S」の臨床試験(治験)をめぐり、死亡した卵巣がん患者の女性(以下、Y子さんと言う)の遺族が愛知県と主治医だった医師(以下、O医師と言う)に損害賠償を求めた訴訟は、原告、被告双方の主張が真っ向から対立するなか、愛知県がんセンターに勤務する医師が、原告側の証人として出廷し、元同僚の「医療行為」を厳しく批判する証言をした。  当時同センターの内科診療科医長で、腫瘍内科医の福島雅典氏である。Y子さんの遺族が愛知県などに損害賠償を求めた訴訟が始まる前から、日本の臨床試験や薬剤使用の問題点を指摘する論考を国内外で発表し、インフォームド・コンセントを日本の医療現場に普及、定着させる必要性を訴えていた。例えば、1989年に英国の科学誌『ネイチャー』に発表した「日本における医薬品の過剰使用」では、日本の臨床試...  愛知県がんセンターで行われた抗がん剤「254S」の臨床試験(治験)をめぐり、死亡した卵巣がん患者の女性(以下、Y子さんと言う)の遺族が愛知県と主治医だった医師(以下、O医師と言う)に損害賠償を求めた訴訟は、原告、被告双方の主張が真っ向から対立するなか、愛知県がんセンターに勤務する医師が、原告側の証人として出廷し、元同僚の「医療行為」を厳しく批判する証言をした。  当時同センターの内科診療科医長で、腫瘍内科医の福島雅典氏である。Y子さんの遺族が愛知県などに損害賠償を求めた訴訟が始まる前から、日本の臨床試験や薬剤使用の問題点を指摘する論考を国内外で発表し、インフォームド・コンセントを日本の医療現場に普及、定着させる必要性を訴えていた。例えば、1989年に英国の科学誌『ネイチャー』に発表した「日本における医薬品の過剰使用」では、日本の臨床試験が

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