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オプジーボ特許訴訟で小野・相良社長が「死守したもの」

280億円で和解、京大・本庶氏の「1000億円基金」構想の行方

2021年12月1日号

小野・相良社長、本庶氏  円満解決となったのだろうか。11月12日、がん免疫療法薬「オプジーボ」の特許使用料などを巡る訴訟で、小野薬品が京都大学の本庶佑特別教授に280億円を支払うことで和解した。相良暁社長は大阪市内で緊急会見を開き、「本日の和解で今回の訴訟だけでなく、本庶先生とのすべての問題を全面解決できた。心から喜んでいる」と語った。  オプジーボは本庶氏らの研究をもとに小野が開発。14年に世界に先駆けて日本で発売した。18年には本庶氏がノーベル生理学・医学賞を受賞し、小野にとってもいまや年間1000億円を売り上げる大型品となった。  しかし、両者はカネをめぐって対立。火種となったのは小野が本庶氏に支払うオプジーボ特許の「ライセンス料」で、本庶氏が当初の契約を「不当に低い」として引き上げを要求した。10年にわたっ... 小野・相良社長、本庶氏  円満解決となったのだろうか。11月12日、がん免疫療法薬「オプジーボ」の特許使用料などを巡る訴訟で、小野薬品が京都大学の本庶佑特別教授に280億円を支払うことで和解した。相良暁社長は大阪市内で緊急会見を開き、「本日の和解で今回の訴訟だけでなく、本庶先生とのすべての問題を全面解決できた。心から喜んでいる」と語った。  オプジーボは本庶氏らの研究をもとに小野が開発。14年に世界に先駆けて日本で発売した。18年には本庶氏がノーベル生理学・医学賞を受賞し、小野にとってもいまや年間1000億円を売り上げる大型品となった。  しかし、両者はカネをめぐって対立。火種となったのは小野が本庶氏に支払うオプジーボ特許の「ライセンス料」で、本庶氏が当初の契約を「不当に低い」として引き上げを要求した。10年にわたって何

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