脱「政高党低」で視界不良の岸田政権
乱立する会議と変化するキーパーソン
2021年12月1日号
「政府と党の関係は車の両輪だから、政高党高があるべき姿だ」
9月23日、自民党総裁選の公開討論会でそう語っていたのが、後にその戦いを制することになる岸田文雄氏だ。
民主党(当時)から12年に政権を奪還後、7年半に渡った安倍晋三政権や、それを引き継いだ菅義偉政権は、首相官邸が政策決定を主導する「政高党低」を貫いた。その有り様は「官邸一強」とも言われた。党は官邸が決めた政策を追認するに過ぎなかった。
岸田氏は「党は政策の立案能力や発信力を高めていくべきだ」と訴え、党総裁そして首相の座を射止めると、実際にそれを体現しようと試みている。しかし、現在までの歩みは「党高」を志向することが、相対的な「政低」を招き、政権として掌握力、推進力を欠いているかのようだ。
岸田氏が首相として強力にリーダーシップを発...
「政府と党の関係は車の両輪だから、政高党高があるべき姿だ」
9月23日、自民党総裁選の公開討論会でそう語っていたのが、後にその戦いを制することになる岸田文雄氏だ。
民主党(当時)から12年に政権を奪還後、7年半に渡った安倍晋三政権や、それを引き継いだ菅義偉政権は、首相官邸が政策決定を主導する「政高党低」を貫いた。その有り様は「官邸一強」とも言われた。党は官邸が決めた政策を追認するに過ぎなかった。
岸田氏は「党は政策の立案能力や発信力を高めていくべきだ」と訴え、党総裁そして首相の座を射止めると、実際にそれを体現しようと試みている。しかし、現在までの歩みは「党高」を志向することが、相対的な「政低」を招き、政権として掌握力、推進力を欠いているかのようだ。
岸田氏が首相として強力にリーダーシップを発揮す
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