令和の黒歴史に名を刻む杜撰ベンチャー「テラ」
元国会議員と元厚労技官による「作り話」の顛末
2021年12月1日号
もはや存亡の危機というべきではなかろうか。樹状細胞ワクチンを手掛けるバイオベンチャーの「テラ」だ。同社は18年に創業社長が資金操作のために取締役会に無断で保有株を売却したことが発覚し、社長を解任される騒ぎを起こしたのは周知の通りだ
ところが、それから2年後の20年、今度は迎え入れた役員が持ち込んだ新型コロナウイルスワクチン開発話にのめり込んだのだ。その話が新型コロナ禍の最中に発表されるや、100円台に低迷していた同社の株価は2140円に急騰。続いて治験を行なっていたメキシコ・イダルゴ州で医薬品承認を受けたと発表した。ところが、それが何と作り話。詐欺話に引っ掛かっていたようなのである。
目下、証券取引等監視委員会が調査中で、刑事事件に発展しそうだが、同社が依頼した第三者による社内調査報告書には、新型コロナ感染症治療薬開発に...
もはや存亡の危機というべきではなかろうか。樹状細胞ワクチンを手掛けるバイオベンチャーの「テラ」だ。同社は18年に創業社長が資金操作のために取締役会に無断で保有株を売却したことが発覚し、社長を解任される騒ぎを起こしたのは周知の通りだ
ところが、それから2年後の20年、今度は迎え入れた役員が持ち込んだ新型コロナウイルスワクチン開発話にのめり込んだのだ。その話が新型コロナ禍の最中に発表されるや、100円台に低迷していた同社の株価は2140円に急騰。続いて治験を行なっていたメキシコ・イダルゴ州で医薬品承認を受けたと発表した。ところが、それが何と作り話。詐欺話に引っ掛かっていたようなのである。
目下、証券取引等監視委員会が調査中で、刑事事件に発展しそうだが、同社が依頼した第三者による社内調査報告書には、新型コロナ感染症治療薬開発にのめ
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