医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー

世界は旧には戻らない

第182回

大西一幸

2021年12月1日号

疫病と人類知 新型コロナウイルスが私たちにもたらした深遠かつ永続的な影響 ニコラス・クリスタキス 庭田よう子訳 講談社/2021年5月刊  2020年の初めから人類は、歴史を記録にとどめ始めてから数十回目のパンデミックを経験した。そしてそれはまだ終わっていない。この稿を起こし始めたのは、緊急事態宣言が全面的に解除されて、まだ旬日も経過していない時間の中だ。パンデミックの始まりからすでに2年が経過する中での、「緊急事態宣言明けの旬日」は人々のストレスを解消し、平安をもたらす時間としては短すぎて、何の「日にち薬」にもなっていない。大多数の人々は第6波が「恐らく来る」と予感している。その予感には根拠があるからだ。  先進国では60〜70%のレベルでワクチン接種が進んだが、それでも「収束」の宣言ないしはそのタイミングを計る... 疫病と人類知 新型コロナウイルスが私たちにもたらした深遠かつ永続的な影響 ニコラス・クリスタキス 庭田よう子訳 講談社/2021年5月刊  2020年の初めから人類は、歴史を記録にとどめ始めてから数十回目のパンデミックを経験した。そしてそれはまだ終わっていない。この稿を起こし始めたのは、緊急事態宣言が全面的に解除されて、まだ旬日も経過していない時間の中だ。パンデミックの始まりからすでに2年が経過する中での、「緊急事態宣言明けの旬日」は人々のストレスを解消し、平安をもたらす時間としては短すぎて、何の「日にち薬」にもなっていない。大多数の人々は第6波が「恐らく来る」と予感している。その予感には根拠があるからだ。  先進国では60〜70%のレベルでワクチン接種が進んだが、それでも「収束」の宣言ないしはそのタイミングを計る議論

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence