時流遡航
日々諸事遊考㉗
第267回 ─民主主義と専制主義の関係を考察する─
本田成親
2021年12月1日号
世界は混沌としている
衆院選が終わって1ヵ月が経った昨今ですが、いま世界各地においては、国家体制やその存続に関わるさまざまな問題が生じてきているようです。それらの問題全般のキーワードになっているのはほかならぬ「民主主義」という言葉なのですが、それが含みとする体制には、一筋縄ではいきそうにない何とも厄介な一面があるように思われてなりません。
子どもの頃からごく当然のものとして慣れ親しんできたその言葉や概念ゆえに、それらの秘め持つ背景を深く考察することもなく、長い年月を過ごしてきました。しかし、この歳に至ってようやく、そんな己の軽薄な振舞いを反省するようにもなった次第です。
現代日本に見るように、各種の問題は内在しているにしろ、比較的安定している政治的状況の下においては、「民主主義」の重要性をもっと...
世界は混沌としている
衆院選が終わって1ヵ月が経った昨今ですが、いま世界各地においては、国家体制やその存続に関わるさまざまな問題が生じてきているようです。それらの問題全般のキーワードになっているのはほかならぬ「民主主義」という言葉なのですが、それが含みとする体制には、一筋縄ではいきそうにない何とも厄介な一面があるように思われてなりません。
子どもの頃からごく当然のものとして慣れ親しんできたその言葉や概念ゆえに、それらの秘め持つ背景を深く考察することもなく、長い年月を過ごしてきました。しかし、この歳に至ってようやく、そんな己の軽薄な振舞いを反省するようにもなった次第です。
現代日本に見るように、各種の問題は内在しているにしろ、比較的安定している政治的状況の下においては、「民主主義」の重要性をもっともら
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