医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜

COP26は目標を掲げども実行せず

第137回

琉球大学医学部非常勤講師  照井資規

2021年12月1日号

 COP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)で気候変動対策の加速や充実をめざすべく約200ヵ国・地域間で締結された「グラスゴー気候協定」では、目標は明記されたものの、達成する計画や方策、資金援助についてはあいまいで、内容には後退した面もある。COP26が現実離れした“演劇”に見えてしまうのは、当事者らが二酸化炭素と地球温暖化とは関連がないことを知ったうえで行っているからではないか。  図1にあるように、温室効果ガスと認定されたガス5種類のうち、空気よりも軽いのはCOP26で初めて規定されたメタンのみである。ほかはすべて酸素よりも重い。  図2のように、空気中を占める主な気体の重い順は、二酸化炭素≫酸素≫空気≫窒素だ。高い山に登れば酸素が薄くなり息苦しくなるが、二酸化炭素は酸素よりもさらに重いため地球の上空...  COP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)で気候変動対策の加速や充実をめざすべく約200ヵ国・地域間で締結された「グラスゴー気候協定」では、目標は明記されたものの、達成する計画や方策、資金援助についてはあいまいで、内容には後退した面もある。COP26が現実離れした“演劇”に見えてしまうのは、当事者らが二酸化炭素と地球温暖化とは関連がないことを知ったうえで行っているからではないか。  図1にあるように、温室効果ガスと認定されたガス5種類のうち、空気よりも軽いのはCOP26で初めて規定されたメタンのみである。ほかはすべて酸素よりも重い。  図2のように、空気中を占める主な気体の重い順は、二酸化炭素≫酸素≫空気≫窒素だ。高い山に登れば酸素が薄くなり息苦しくなるが、二酸化炭素は酸素よりもさらに重いため地球の上空にと

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence