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大麻政策、懲罰より治療支援を

2021年12月1日号

 大麻取締法に「所持」と「譲渡」の違法記載はあるが「使用」は設けられていなかったので、制定しようとしたところ国内外から猛烈な異議が唱えられた。一見所持、譲渡と同類語的・使用の追加に何の違和感も感じなかったが、これが世界の潮流に逆行しているとの反論である。 つまり、世界の薬物政策はいまや懲罰主義から非刑罰化・非犯罪化を原則とする公衆衛生アプローチに転換しており、人権侵害の指摘も加わり、大麻使用罪の制定は逆行、と主張する。 国連麻薬委員会は20年12月、麻薬を、とくに危険で医療用途がない物資というカテゴリーから削除した。医療用麻薬の有用性を認めた世界保健機関(WHO)の勧告を受けての措置である。 また、大麻がアルコールやたばこに対しても害毒が少ないとする有力なデータ(薬物政策国際委員会・19年レポート)も発表されている。こうした流れを受けて米国は、大...  大麻取締法に「所持」と「譲渡」の違法記載はあるが「使用」は設けられていなかったので、制定しようとしたところ国内外から猛烈な異議が唱えられた。一見所持、譲渡と同類語的・使用の追加に何の違和感も感じなかったが、これが世界の潮流に逆行しているとの反論である。 つまり、世界の薬物政策はいまや懲罰主義から非刑罰化・非犯罪化を原則とする公衆衛生アプローチに転換しており、人権侵害の指摘も加わり、大麻使用罪の制定は逆行、と主張する。 国連麻薬委員会は20年12月、麻薬を、とくに危険で医療用途がない物資というカテゴリーから削除した。医療用麻薬の有用性を認めた世界保健機関(WHO)の勧告を受けての措置である。 また、大麻がアルコールやたばこに対しても害毒が少ないとする有力なデータ(薬物政策国際委員会・19年レポート)も発表されている。こうした流れを受けて米国は、大麻

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