医薬経済オンライン

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変革期迎えた中国医薬品業界

原薬の品質向上に本腰

第56回 競争優位は保たれるのか

シード・プランニング 沈友敏

2021年12月15日号

 中国から原薬の輸入を行っている担当者の話によると、一番怖いのは何と言ってもメーカーからの「品質への苦情」だという。近年、中国企業における製造技術の進歩や中国政府によるGMP(医薬品の製造及び品質管理に関する基準)の強化・徹底によって、原薬の品質は以前より確実にレベルアップしている。しかし、いまだに多くの課題が残っているのも確かだ。  今回は、中国の原薬の品質向上に向けた取り組みについて紹介してみたい。  国家発展改革委員会(国民経済と社会政策を担当する省庁)と工業情報化部(電気通信や工業政策を担当する省庁)は共同で21年11月9日、「原薬産業の高品質な発展を推進する実施計画」(計画書)を公表し、関係部門や原薬メーカーに実施を求めた。  計画書では、「25年までに高付加価値のある原薬を開発し、低炭素・グリーン技術を...  中国から原薬の輸入を行っている担当者の話によると、一番怖いのは何と言ってもメーカーからの「品質への苦情」だという。近年、中国企業における製造技術の進歩や中国政府によるGMP(医薬品の製造及び品質管理に関する基準)の強化・徹底によって、原薬の品質は以前より確実にレベルアップしている。しかし、いまだに多くの課題が残っているのも確かだ。  今回は、中国の原薬の品質向上に向けた取り組みについて紹介してみたい。  国家発展改革委員会(国民経済と社会政策を担当する省庁)と工業情報化部(電気通信や工業政策を担当する省庁)は共同で21年11月9日、「原薬産業の高品質な発展を推進する実施計画」(計画書)を公表し、関係部門や原薬メーカーに実施を求めた。  計画書では、「25年までに高付加価値のある原薬を開発し、低炭素・グリーン技術を高

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