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皮膚疾患は社会的スティグマとの闘い

第100回 アトピー性皮膚炎の治療変化

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2021年12月15日号

 成人の患者が増加し、17年には51万人に達したアトピー性皮膚炎。中等度〜重度の治療にも抗体医薬が登場した。アトピー性皮膚炎は、症状がうまくコントロールできないと炎症反応がさらに症状悪化を招き、ひどい人は入院も余儀なくされる。寛解維持療法やステロイドの使用を毎日、長期に渡って実施することも患者への治療のストレスとなっている。費用面でも悩みは尽きない。  薬局で日々投薬をしているとアトピー性皮膚炎の患者さんは塗り薬や経口薬の数も減らず、重症になると全身の皮膚症状があり、見た目を気にすることにより就職や日常生活にも影響が出てくる。周囲の理解は欠かせない。また眼疾患、とくに網膜剥離や白内障も合併症として起きやすいことも知られている。  治療の変遷として、第1世代はまずステロイド剤、第2世代はステロイドと「プロトピック」(タクロ...  成人の患者が増加し、17年には51万人に達したアトピー性皮膚炎。中等度〜重度の治療にも抗体医薬が登場した。アトピー性皮膚炎は、症状がうまくコントロールできないと炎症反応がさらに症状悪化を招き、ひどい人は入院も余儀なくされる。寛解維持療法やステロイドの使用を毎日、長期に渡って実施することも患者への治療のストレスとなっている。費用面でも悩みは尽きない。  薬局で日々投薬をしているとアトピー性皮膚炎の患者さんは塗り薬や経口薬の数も減らず、重症になると全身の皮膚症状があり、見た目を気にすることにより就職や日常生活にも影響が出てくる。周囲の理解は欠かせない。また眼疾患、とくに網膜剥離や白内障も合併症として起きやすいことも知られている。  治療の変遷として、第1世代はまずステロイド剤、第2世代はステロイドと「プロトピック」(タクロリム

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