鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
遅かった「心筋炎」副反応認定 若者にこれ以上接種させるな
第148回
鳥集徹
2021年12月15日号
12月3日、厚生労働省の「予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」が開かれ、新型コロナウイルスワクチン接種後の心筋炎・心膜炎を「重大な副反応」と位置付けることとした。医師らに報告を義務付けて、詳細なデータを集めることも決まった。
実質的に、このワクチンと心筋炎・心膜炎との関連を認めたことは、一歩前進と言える。しかし、遅きに失したとも言わざるを得ない。なぜなら6月にはイスラエルの保健当局が、若い男性に発生している心筋炎・心膜炎と、このワクチンとに関連性があると発表していたからだ。
この日に公開された同部会の資料「副反応疑いの状況について」によると、接種後の心筋炎・心膜炎は接種開始から11月14日までに、ファイザー製が281例、モデルナ製が195例報告されている。やはり若い男性に多く、ファイザー製は10歳代男性が45人、20歳代が38...
12月3日、厚生労働省の「予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」が開かれ、新型コロナウイルスワクチン接種後の心筋炎・心膜炎を「重大な副反応」と位置付けることとした。医師らに報告を義務付けて、詳細なデータを集めることも決まった。
実質的に、このワクチンと心筋炎・心膜炎との関連を認めたことは、一歩前進と言える。しかし、遅きに失したとも言わざるを得ない。なぜなら6月にはイスラエルの保健当局が、若い男性に発生している心筋炎・心膜炎と、このワクチンとに関連性があると発表していたからだ。
この日に公開された同部会の資料「副反応疑いの状況について」によると、接種後の心筋炎・心膜炎は接種開始から11月14日までに、ファイザー製が281例、モデルナ製が195例報告されている。やはり若い男性に多く、ファイザー製は10歳代男性が45人、20歳代が38人、
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