眺望 医薬街道
恣意的な決定と 「腰砕け」の製薬業界
近藤正觀
2021年12月15日号
12月3日、財政制度等審議会は「22年度予算編成等に関する建議」を公表した。一般会計予算の明示はされてはいないが、プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化をめざそうという姿勢は消えている。一般会計に占める予算で一番大きいのは年金・医療・福祉(介護)その他などの「社会保障関係費」である。21年度一般予算では総額68兆円のうち35.8兆円、53.6%を占めた。社会保障給付費全体を分母とした場合(保険料を含む)の使途は、年金に45.1%、医療に31.4%、福祉その他に23.5%という構図である。
ここから医療に焦点を絞り、身勝手な推計をしてみたい。19年度の国民医療費は43.4兆円、薬剤費は9.2兆円(21.2%)だ。20年度の医療費は44.4兆円を見込んでいるが、21年度は受診控えなどにより前年度を下回ると推計されており43兆円、22年度は1兆円増の44兆円、それ以降は毎年1兆...
12月3日、財政制度等審議会は「22年度予算編成等に関する建議」を公表した。一般会計予算の明示はされてはいないが、プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化をめざそうという姿勢は消えている。一般会計に占める予算で一番大きいのは年金・医療・福祉(介護)その他などの「社会保障関係費」である。21年度一般予算では総額68兆円のうち35.8兆円、53.6%を占めた。社会保障給付費全体を分母とした場合(保険料を含む)の使途は、年金に45.1%、医療に31.4%、福祉その他に23.5%という構図である。
ここから医療に焦点を絞り、身勝手な推計をしてみたい。19年度の国民医療費は43.4兆円、薬剤費は9.2兆円(21.2%)だ。20年度の医療費は44.4兆円を見込んでいるが、21年度は受診控えなどにより前年度を下回ると推計されており43兆円、22年度は1兆円増の44兆円、それ以降は毎年1兆円
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