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財界論

財界主導で進んだ「原発開発」

第15回

茨城大学名誉教授 古賀純一郎

2021年12月15日号

 先の自民党総裁選を制した原子力発電推進派の岸田文雄政権がスタートした。総裁選では反原発派の河野太郎候補が当初、本命視されていただけに財界、そして電力業界はほっと胸をなでおろしている。ドイツ、イタリア、ベルギーなど原発に見切りをつけた先進国は少なくない。今回は綻びが出ている原子力政策・原発と財界について考えてみよう。 福島第一原子力発電所を視察する岸田首相 「50年は欠かせない」。21年6月に経団連会長に就任した十倉雅和はエネルギーの安定確保の観点から原発の積極推進発言を繰り返している。再稼働はもちろん、建て替えや「安全性が高い」として最近注目を集める小型モジュール炉(SMR)にも言及するほど。  日本製鉄出身で地域経済が基盤の日本商工会議所会頭の三村明夫も同じ。停止中の東京電力柏崎刈羽原子力発電所など原発立...  先の自民党総裁選を制した原子力発電推進派の岸田文雄政権がスタートした。総裁選では反原発派の河野太郎候補が当初、本命視されていただけに財界、そして電力業界はほっと胸をなでおろしている。ドイツ、イタリア、ベルギーなど原発に見切りをつけた先進国は少なくない。今回は綻びが出ている原子力政策・原発と財界について考えてみよう。 福島第一原子力発電所を視察する岸田首相 「50年は欠かせない」。21年6月に経団連会長に就任した十倉雅和はエネルギーの安定確保の観点から原発の積極推進発言を繰り返している。再稼働はもちろん、建て替えや「安全性が高い」として最近注目を集める小型モジュール炉(SMR)にも言及するほど。  日本製鉄出身で地域経済が基盤の日本商工会議所会頭の三村明夫も同じ。停止中の東京電力柏崎刈羽原子力発電所など原発立地

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