武田薬品「ブランド」崩壊と次なる危機
自慢の開発パイプライン「ウェーブ」はさざ波すら起きず
2022年1月1日号
心に刺さらない
「武田ブランド」が、いま、音を立てて崩れている。開闢240周年を自画自賛する企業ブランディングキャンペーンを、年も押し詰まった昨年12月より慌ただしく展開し出したことが、彼らの「焦り」の度を如実に物語ろう。しかも、「世界に尽くせ、タケダ。」というキャンペーンコピーの文言を何度読み返しても、誰が、誰に当てたメッセージなのかがはっきりせず、心に刺さらない。広告代理店にいくら払ったのか知らないが、何とも無駄遣いなことである。
もっとも、武田は目下、これとは比べものにならないほどの無駄遣いを行っている。語るまでもなく、社長CEОクリストフ・ウェバー氏への役員報酬だ。世界が新型コロナウイルスのパンデミックに苦しんだ20年。ウェバー氏に役員報酬として18億7400万円を支払った。業績連動型株式報酬9億円、譲渡制限付き株式報...
心に刺さらない
「武田ブランド」が、いま、音を立てて崩れている。開闢240周年を自画自賛する企業ブランディングキャンペーンを、年も押し詰まった昨年12月より慌ただしく展開し出したことが、彼らの「焦り」の度を如実に物語ろう。しかも、「世界に尽くせ、タケダ。」というキャンペーンコピーの文言を何度読み返しても、誰が、誰に当てたメッセージなのかがはっきりせず、心に刺さらない。広告代理店にいくら払ったのか知らないが、何とも無駄遣いなことである。
もっとも、武田は目下、これとは比べものにならないほどの無駄遣いを行っている。語るまでもなく、社長CEОクリストフ・ウェバー氏への役員報酬だ。世界が新型コロナウイルスのパンデミックに苦しんだ20年。ウェバー氏に役員報酬として18億7400万円を支払った。業績連動型株式報酬9億円、譲渡制限付き株式報酬
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