イオン発「ドラッグストア連合」の現実味

将来不安を残すなか「核」が欲しい現経営陣

2022年1月1日号

「キツネかタヌキの出るところにショッピングセンター（SC）をつくれ！」　イオンの創業者である岡田卓也名誉会長が経営の最前線で指揮した時代、人口3万〜5万人の都市に狙いを定め、拡大路線に邁進した。空白地域に箱（SC）をつくり、そこにテナントを入れることが見事に成功し、流通の巨大企業に成長したイオン。いまや売上高は約8兆6000億円（21年2月期）に達する。　イオンの事業はSCだけではない。ドラッグストアでは、業界トップのウエルシアホールディングス（HD）の株式を50.6％保有、第2位のツルハHDの株式も13.01％持ち、筆頭株主の座にある。そのため、ドラッグストアの将来に関して、イオンがどのような方向性を描いているのか、常に業界関係者は注目している。　ツルハHDは21年8月10日の定時株主総会で、監査等委員会設置会社への移行... 「キツネかタヌキの出るところにショッピングセンター（SC）をつくれ！」　イオンの創業者である岡田卓也名誉会長が経営の最前線で指揮した時代、人口3万〜5万人の都市に狙いを定め、拡大路線に邁進した。空白地域に箱（SC）をつくり、そこにテナントを入れることが見事に成功し、流通の巨大企業に成長したイオン。いまや売上高は約8兆6000億円（21年2月期）に達する。　イオンの事業はSCだけではない。ドラッグストアでは、業界トップのウエルシアホールディングス（HD）の株式を50.6％保有、第2位のツルハHDの株式も13.01％持ち、筆頭株主の座にある。そのため、ドラッグストアの将来に関して、イオンがどのような方向性を描いているのか、常に業界関係者は注目している。　ツルハHDは21年8月10日の定時株主総会で、監査等委員会設置会社への移行に

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