看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
科学でつくりあげる人間性という鏡像
第53回 一人ひとりの死生観と健康自律を支える仕掛け
大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2022年1月1日号
新年最初の連載原稿だが、とくに前向きなことを書くこともなく、日々淡々と過ごしている日常を記すだけである。しかし、こういう区切りに人はこれまでの時間を顧みて何か言いたくなったり、したくなったりする。でも大抵の場合は、大した振り返りになっていない。うまくいったことは心地よい自己承認につながり、うまくいかなかったら次は同じようなことはしないと思うものの、結果的に同じことをするという学習能力の低さを露呈させる。所詮自分を変えるなんて無理なんじゃないかと思う。表面的には変えられても、根本的に人は変わらない。
ましてや他人を変えるとなると絶望的に無理だと思う。人間関係や仕事上の付き合いがうまくいかなくなったら体調を崩したりするが、ひどいようなら、その人間関係から逃れるしかない。自分が体調不良の原因になっているとは露ほどに思っていないの...
新年最初の連載原稿だが、とくに前向きなことを書くこともなく、日々淡々と過ごしている日常を記すだけである。しかし、こういう区切りに人はこれまでの時間を顧みて何か言いたくなったり、したくなったりする。でも大抵の場合は、大した振り返りになっていない。うまくいったことは心地よい自己承認につながり、うまくいかなかったら次は同じようなことはしないと思うものの、結果的に同じことをするという学習能力の低さを露呈させる。所詮自分を変えるなんて無理なんじゃないかと思う。表面的には変えられても、根本的に人は変わらない。
ましてや他人を変えるとなると絶望的に無理だと思う。人間関係や仕事上の付き合いがうまくいかなくなったら体調を崩したりするが、ひどいようなら、その人間関係から逃れるしかない。自分が体調不良の原因になっているとは露ほどに思っていないのな
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