医薬経済オンライン

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ドクターかでいの医療の裏技

くすり不足

第7回

かでい伝次郎

2022年1月1日号

 20年12月の小林化工の「イトラコナゾール錠」へのリルマザホン混入問題に端を発し、新型コロナウイルス禍による原末不足も相俟って、ジェネリック薬不足が深刻化している。問題はブランド薬にも波及し、あの薬もこの薬も皆手に入らない。  診察室では、患者さんに薬不足なのでほかの処方薬に変更する、投与する薬を減らす、長期投薬できていた薬を2週間ずつにして薬不足を凌ぐといった事情説明に普段の診療以上に時間がかかり、医師たちの苛立ちは極限に達している。さらに実際に処方してから、薬剤師が「この薬は品切れです」と疑義紹介をしてくるので、「診察が始まる前に、どの薬が現在品不足なのか、医師に情報提供しないのか」と電話口での言い争いも始まる。あまりに忙しいので、新患の受付を停止せざるを得ず、定期通院している患者からは身内を診てくれなかったなどとクレームも...  20年12月の小林化工の「イトラコナゾール錠」へのリルマザホン混入問題に端を発し、新型コロナウイルス禍による原末不足も相俟って、ジェネリック薬不足が深刻化している。問題はブランド薬にも波及し、あの薬もこの薬も皆手に入らない。  診察室では、患者さんに薬不足なのでほかの処方薬に変更する、投与する薬を減らす、長期投薬できていた薬を2週間ずつにして薬不足を凌ぐといった事情説明に普段の診療以上に時間がかかり、医師たちの苛立ちは極限に達している。さらに実際に処方してから、薬剤師が「この薬は品切れです」と疑義紹介をしてくるので、「診察が始まる前に、どの薬が現在品不足なのか、医師に情報提供しないのか」と電話口での言い争いも始まる。あまりに忙しいので、新患の受付を停止せざるを得ず、定期通院している患者からは身内を診てくれなかったなどとクレームも入る

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