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バイオシミラー新目標、 早期に設定すべき

近藤正觀

2022年1月1日号

 21年12月10日の中央社会保険医療協議会総会の資料の最後に「バイオ後続品について」という項目が添付された。後発品全体では23年度末までに全都道府県で数量シェア80%以上の新目標が設定されたが、バイオ後続品(バイオシミラー)についても使用目標を早期に設定すべきだ。資料によれば、20年のバイオシミラーへの置き換えによって、医療費適正化効果の推計は420億円に及ぶとしている。無視していい数字ではない。  バイオ医薬品は、遺伝子組換え技術や細胞培養技術によってつくられる医薬品の総称だ。膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンや抗体、成長ホルモンなどのタンパク質に由来する成分を持っており、微生物や動物細胞の中でつくられる。  一方、従来の医薬品は「低分子医薬品」と呼ばれ、化学合成によってつくられる。多くの低分子医薬品は分子量が500以下...  21年12月10日の中央社会保険医療協議会総会の資料の最後に「バイオ後続品について」という項目が添付された。後発品全体では23年度末までに全都道府県で数量シェア80%以上の新目標が設定されたが、バイオ後続品(バイオシミラー)についても使用目標を早期に設定すべきだ。資料によれば、20年のバイオシミラーへの置き換えによって、医療費適正化効果の推計は420億円に及ぶとしている。無視していい数字ではない。  バイオ医薬品は、遺伝子組換え技術や細胞培養技術によってつくられる医薬品の総称だ。膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンや抗体、成長ホルモンなどのタンパク質に由来する成分を持っており、微生物や動物細胞の中でつくられる。  一方、従来の医薬品は「低分子医薬品」と呼ばれ、化学合成によってつくられる。多くの低分子医薬品は分子量が500以下で単

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