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妊産婦 死亡率の悪化

2022年1月1日号

 1990〜2015年の間に妊産婦の死亡率が悪化した国は、46の先進国の中では米国とセルビアだけだった、と世界保健機関(WHO)の発表があった。 世界一洗練された医療機関を抱える米国であるが、平均寿命の伸び止まりも見られ、背景として、あまりにも高額に伸び上がってしまった高騰医療費の存在がある。公的医療制度が整備されておらず、国民個々が民間医療保険に加入するシステムで、保険料が年々上昇、給料アップ率を上回る不都合な状態が続き、大きな悩みとなっている。 この悩みは深刻で、例えば黒人乳児期の死亡割合が白人の2倍となっており、奴隷制度時よりも格差が広がる様相を呈しているという。 女性の平均寿命の比較で、貧富の違いでざっと10年の差が生じ、黒人女性の妊娠中の合併症での死亡割合が白人女性の3倍も高いとの事実が米国医療の現実の厳しさに出ている。黒人に生まれたことで味わ...  1990〜2015年の間に妊産婦の死亡率が悪化した国は、46の先進国の中では米国とセルビアだけだった、と世界保健機関(WHO)の発表があった。 世界一洗練された医療機関を抱える米国であるが、平均寿命の伸び止まりも見られ、背景として、あまりにも高額に伸び上がってしまった高騰医療費の存在がある。公的医療制度が整備されておらず、国民個々が民間医療保険に加入するシステムで、保険料が年々上昇、給料アップ率を上回る不都合な状態が続き、大きな悩みとなっている。 この悩みは深刻で、例えば黒人乳児期の死亡割合が白人の2倍となっており、奴隷制度時よりも格差が広がる様相を呈しているという。 女性の平均寿命の比較で、貧富の違いでざっと10年の差が生じ、黒人女性の妊娠中の合併症での死亡割合が白人女性の3倍も高いとの事実が米国医療の現実の厳しさに出ている。黒人に生まれたことで味わう

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