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時感/編集後記

時感/編集後記

2022年1月1日号

時感 抱負  あっという間に1年が過ぎた。21年を振り返って個人的に印象に残った取材は、裁判の証人尋問の傍聴だ。9月2日、がん免疫療法薬「オプジーボ」の特許使用料を巡る争いで、京都大学の本庶佑特別教授と小野薬品の相良暁社長が大阪地裁に出廷。私は運よく傍聴券を引き当てた。  裁判の証人尋問の1番の見どころは、反対尋問だろう。対峙する相手側の代理人から質問を受けるのだが、本庶氏も相良社長も、感情の高ぶりを隠せなくなる場面が幾度もあった。相手の代理人に「言っていることがわからない」と反論したり、代理人が質問を言い終える前に言葉を遮って話し始めて、裁判長から注意を受けたりすることもあった。  そんなドラマチックな展開は、代理人たちの「余計な一言」が引き金になっている。例えば、代理人たちは被告人の回答に対し、「なぜそう... 時感 抱負  あっという間に1年が過ぎた。21年を振り返って個人的に印象に残った取材は、裁判の証人尋問の傍聴だ。9月2日、がん免疫療法薬「オプジーボ」の特許使用料を巡る争いで、京都大学の本庶佑特別教授と小野薬品の相良暁社長が大阪地裁に出廷。私は運よく傍聴券を引き当てた。  裁判の証人尋問の1番の見どころは、反対尋問だろう。対峙する相手側の代理人から質問を受けるのだが、本庶氏も相良社長も、感情の高ぶりを隠せなくなる場面が幾度もあった。相手の代理人に「言っていることがわからない」と反論したり、代理人が質問を言い終える前に言葉を遮って話し始めて、裁判長から注意を受けたりすることもあった。  そんなドラマチックな展開は、代理人たちの「余計な一言」が引き金になっている。例えば、代理人たちは被告人の回答に対し、「なぜそうな

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