医薬経済オンライン

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エビデンス無視で弄ばれる「アビガン」

薬事承認に無頓着なまま患者に投与

2022年1月15日号

ここでアビガンのドライブスルー処方が行われていた  一部の医師にとって「臨床研究」や「薬事」に対する認識は、こんな程度なのかもしれない。  21年9月にも、妊娠疑いの新型コロナウイルス患者への投与事例が発覚した抗ウイルス薬「アビガン」(一般名=ファビピラビル)。催奇形性のリスクから厳格な管理が必要なうえ、いまだにコロナへの有効性が判然としないにもかかわらず、いい加減に扱われる事案が後を絶たない。 「適応外使用の同意は取っていた。患者への謝罪の気持ちはない」  12月7日。安全管理上の観点から認められていない、新型コロナウイルスの自宅療養者に対して外来でアビガンを処方したとして、千葉県いすみ市の公立病院「いすみ医療センター」が会見を開いた。しかし、実際に患者へ処方した平井愛山医師は会見の場でこう断... ここでアビガンのドライブスルー処方が行われていた  一部の医師にとって「臨床研究」や「薬事」に対する認識は、こんな程度なのかもしれない。  21年9月にも、妊娠疑いの新型コロナウイルス患者への投与事例が発覚した抗ウイルス薬「アビガン」(一般名=ファビピラビル)。催奇形性のリスクから厳格な管理が必要なうえ、いまだにコロナへの有効性が判然としないにもかかわらず、いい加減に扱われる事案が後を絶たない。 「適応外使用の同意は取っていた。患者への謝罪の気持ちはない」  12月7日。安全管理上の観点から認められていない、新型コロナウイルスの自宅療養者に対して外来でアビガンを処方したとして、千葉県いすみ市の公立病院「いすみ医療センター」が会見を開いた。しかし、実際に患者へ処方した平井愛山医師は会見の場でこう断言し

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