医薬経済オンライン

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塩野義が迎える「山場」とその後の浮沈

コロナ関連に注力し期待を一心に浴びるが

2022年1月15日号

22年は会社の分岐点になる  まさに三重苦——。業界の随所でこう囁かれるように、塩野義製薬の苦境が強まっている。長年、泣かず飛ばずが続く海外事業に、「ゾフルーザ」を筆頭とする国内新薬群の不発、そして同社が目下、社運を賭けるかたちで進めている新型コロナウイルス治療薬の開発遅延と、この4月で社長就任15年目に突入する手代木功社長の力量を、改めて試すかのように難題が襲いかかっている。  なかでも「深刻」なのがコロナ治療薬「S-217622」の遅れだ。安倍晋三政権がゴリ押しした「アビガン」が政権崩壊とともに表舞台を去ったのと入れ替わりに、国民の期待を一身に背負った。塩野義のほうも手代木社長自らが広告塔となって「任せてください!」と胸を張った。なのにこのざまである。21年内の承認申請を果たせず、感染“第6波”に間に合わなかったばかりか、21年... 22年は会社の分岐点になる  まさに三重苦——。業界の随所でこう囁かれるように、塩野義製薬の苦境が強まっている。長年、泣かず飛ばずが続く海外事業に、「ゾフルーザ」を筆頭とする国内新薬群の不発、そして同社が目下、社運を賭けるかたちで進めている新型コロナウイルス治療薬の開発遅延と、この4月で社長就任15年目に突入する手代木功社長の力量を、改めて試すかのように難題が襲いかかっている。  なかでも「深刻」なのがコロナ治療薬「S-217622」の遅れだ。安倍晋三政権がゴリ押しした「アビガン」が政権崩壊とともに表舞台を去ったのと入れ替わりに、国民の期待を一身に背負った。塩野義のほうも手代木社長自らが広告塔となって「任せてください!」と胸を張った。なのにこのざまである。21年内の承認申請を果たせず、感染“第6波”に間に合わなかったばかりか、21年度内

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