まるで「ぬえ」、岸田首相の政権運営術
診療報酬改定は「横倉の壁」を超える
2022年1月15日号
オミクロン感染爆発で問われる対応力
岸田文雄政権は1月11日に発足100日を迎えた。この間、首相は持ち前の「聞く力」を発揮し、「押し」と「引き」を使い分けて堅調な内閣支持率を保ってきた。それでも「芯のない、ぬえのようだ」(自民党幹部)と指摘される政権運営は再三、政策のブレを起こしている。まだ大勢に影響はしていないものの、融通無碍のスタイルには危うさがつきまとう。
伊吹氏の影響力
昨年末、2022年度の診療報酬改定本体の増加幅を巡っては、「0.3%台前半」を譲らない財務省と「0.5%以上」を主張する自民党の厚生労働族議員らが激しく対立した。新任の後藤茂之厚労相が果たした役割は日本医師会の応援団にとどまり、膠着が続いた。最終的に「0.43%」での決着をもたらしたきっかけは、伊吹文明元衆院議長が首相に電話し、「『聞く力』と...
オミクロン感染爆発で問われる対応力
岸田文雄政権は1月11日に発足100日を迎えた。この間、首相は持ち前の「聞く力」を発揮し、「押し」と「引き」を使い分けて堅調な内閣支持率を保ってきた。それでも「芯のない、ぬえのようだ」(自民党幹部)と指摘される政権運営は再三、政策のブレを起こしている。まだ大勢に影響はしていないものの、融通無碍のスタイルには危うさがつきまとう。
伊吹氏の影響力
昨年末、2022年度の診療報酬改定本体の増加幅を巡っては、「0.3%台前半」を譲らない財務省と「0.5%以上」を主張する自民党の厚生労働族議員らが激しく対立した。新任の後藤茂之厚労相が果たした役割は日本医師会の応援団にとどまり、膠着が続いた。最終的に「0.43%」での決着をもたらしたきっかけは、伊吹文明元衆院議長が首相に電話し、「『聞く力』と言
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