医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

SGLT2がDPP4阻害剤を抜いた21年

第178回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2022年1月15日号

 日本では薬効別売上げで最大の抗がん剤に続くのが糖尿病薬である。その糖尿病薬市場は世界的に見ると大きく変化している。まず、筆者が毎年まとめている世界の糖尿病薬市場の推移を見ていただきたい(図1)。これは世界のメーカー各社が公表している糖尿病薬のブランド品売上げを可能な限り集めてまとめたもの。パテントが切れた後もメーカーが売上げを公表していれば入れているが、非上場メーカーなど製品売上げを公表していないものは含まない。20年の世界の糖尿病薬市場は2%増の508億ドルで初めて500億ドルを超えた。  図1で左端の15年の前期比伸び率が0となったのは糖尿病薬全体で最大の製品だったサノフィの持効型インスリン「ランタス」のパテント切れでバイオシミラーが登場し、13億ドル以上減少して71億ドルとなったほか、経口剤のトップ製品である米メルク(MSD)...  日本では薬効別売上げで最大の抗がん剤に続くのが糖尿病薬である。その糖尿病薬市場は世界的に見ると大きく変化している。まず、筆者が毎年まとめている世界の糖尿病薬市場の推移を見ていただきたい(図1)。これは世界のメーカー各社が公表している糖尿病薬のブランド品売上げを可能な限り集めてまとめたもの。パテントが切れた後もメーカーが売上げを公表していれば入れているが、非上場メーカーなど製品売上げを公表していないものは含まない。20年の世界の糖尿病薬市場は2%増の508億ドルで初めて500億ドルを超えた。  図1で左端の15年の前期比伸び率が0となったのは糖尿病薬全体で最大の製品だったサノフィの持効型インスリン「ランタス」のパテント切れでバイオシミラーが登場し、13億ドル以上減少して71億ドルとなったほか、経口剤のトップ製品である米メルク(MSD)の

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