医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

大失敗だったコロナ対策 謝らない専門家の責任を問う

第150回

鳥集徹

2022年1月15日号

 どうやら、諸外国の陽性者と死亡者の推移を見る限り、オミクロン株は感染力が強い代わりに弱毒のようだ。国内でも、この冬にひと通りの人が感染したら、新型コロナウイルスも終焉に向かっていくのではないかと期待している。今年こそ、コロナを忘れて以前のような生活を取り戻すべきだ。  そのためにも重要なのが、この2年のコロナ対策の妥当性を総括することだが、筆者が痛感したのが、「専門家」を鵜呑みにすると、大きな間違いを犯してしまうということだ。専門家たちの妄言のおかげで、日本社会は大きく振り回された。このコロナ騒ぎで、同じことを思う人が増えたのではないだろうか。  まずは「人流抑制政策」だ。感染拡大を防ぐためには、街中への人出を抑え、人と人との接触を減らすことが重要だと繰り返し喧伝された。しかし、実際には、感染の波は人流とは関係なく...  どうやら、諸外国の陽性者と死亡者の推移を見る限り、オミクロン株は感染力が強い代わりに弱毒のようだ。国内でも、この冬にひと通りの人が感染したら、新型コロナウイルスも終焉に向かっていくのではないかと期待している。今年こそ、コロナを忘れて以前のような生活を取り戻すべきだ。  そのためにも重要なのが、この2年のコロナ対策の妥当性を総括することだが、筆者が痛感したのが、「専門家」を鵜呑みにすると、大きな間違いを犯してしまうということだ。専門家たちの妄言のおかげで、日本社会は大きく振り回された。このコロナ騒ぎで、同じことを思う人が増えたのではないだろうか。  まずは「人流抑制政策」だ。感染拡大を防ぐためには、街中への人出を抑え、人と人との接触を減らすことが重要だと繰り返し喧伝された。しかし、実際には、感染の波は人流とは関係なく、

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